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2006年04月03日

●ブログの役割

日本ではまだまだブログのことを「日記風ホームページ」などと解説されることが多いようですが、ブログって何なのでしょうか?

古い記事で恐縮ですが、インターネットマガジンの2005年1月号にシックス・アパート会長兼CEOバラック・バーコビッツ氏へのインタビュー記事が掲載されている。
その記事の中で、

今日、次のような特徴を持ちながら広く使われているツールをわれわれは持っていません。

1.非同期であること
2.義務をつくりださないこと つまり読みたかったら読めばいいし、返事をしたかったら返事をすればいいのですが、義務が無いものです。
3.記録できること。 電子メールはファイルが残るので記録できているかと思うかもしれませんが、目を通すという観点から考えると、記録とはいえません。というのも、情報を探す際に、自分がなんの電子メールを探しているのかをあらかじめ知らなければならないからです。

現在、こういったツールはブログ以外にはありません。そして、人々がブログを使ってそういったタイプのコミュニケーションをとるのを目にするようになってきました。
ご存知だと思うのですが、ブログコミュニティーの中では、お互いが出会うときでも互いによく知っているだけではなく、それがブロガーにとってはあたりまえのことになってきています。
月曜日の朝にメナ※に「週末はどうしてたの?」と聞いたら、彼女はバカにされたように、こう答えたんです。
「それはどういう意味?私のブログ読んでないの?なんで私が週末に何をしてたか訊くの?それぐらい知っててよ。もし、私のブログを見たのに知りたいことがあるんだったら、ブログじゃわからないことを訊いてよ」
だから、私は新しいコミュニケーションのパターンが始まっているのだと思います。

※お~しん注:メナ=シックス・アパートの共同創設者で人気ブロガーのトロット夫妻の妻のほう。

と発言しています。
正直、2004年の暮れにこの記事を読んだときは全然意味がわからなかったんですよ。「メナって傲慢な奴だな」とも思ったし。
だけど今はなんとなくわかる気がするのですね。

そしてこんなことも言っています。

ブログの大きなチャレンジの一つはプライバシーだと思っています。
ブログのもっとも大きな障壁は、ほとんどの人が世界に向かって自分の生活を公開したくないということです。
(略)
「個人」という側面では、読めるものを制限する機能や、世界中の人々に見せるのか少数の人に見せるのかを分ける機能といった、プライバシーに対する柔軟性が重要になってきます。

改めて読んでみて思うのですが、これはmixiなどのソーシャルネットワーキングのことをさしているのでしょうか?
mixiでは日記の公開範囲を「友人だけ」とか「友人の友人まで」とか「全体に公開」とかを設定することができますからね。

現在社会がどんどん複雑で忙しくなって、個人個人が同期的な時間軸での繋がりを持つ事が難しくなっていく中で、ブログというツールは強力なコミュニケーションツールと解釈すべきではないかと思う今日この頃なのです。

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